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歯ぎしり

目次

歯ぎしりとは

本来、歯は食事の際や力仕事などで噛み締めた時にのみ接触して機能を営むものです。逆に言えば、それ以外で日常や就寝中に歯が接触しているのは異常であるとも言えるのです。
歯がその機能を営む時以外に接触していることを総称して「歯ぎしり」と言います。

歯ぎしりの種類

歯のこすり合わせ:
グラインディング

噛みしめた歯を左右にギリギリと動かしながら歯をこすり合せるものです。

歯の食いしばり:
クレンチング

歯を噛んだまま力をかけて噛みしめたままの状態のことを言います。力仕事などをする際に歯を噛みしめるようなイメージです。

歯をカチカチ鳴らす:
タッピング

小刻みに歯をカチカチと噛み合わせてしまうものです。寒い時に顎が震え、歯が接触してガクガクするような感じのことをします。

歯の接触:TCH
(Tooth Contacting Habit)

本来上下の歯は2~3㎜離れて歯が接触していないものです。それが習慣的に接触していることをTCH(Tooth Contacting Habit:歯牙接触習癖)と言います。これは顎関節症状を持っている方の半数があると言われており、このちょっとした歯の接触が口の中や顔まわりにトラブルを引き起こします。

集中していると
歯ぎしりをしている気がする

これがまさにTCHになります。
日中の食いしばりや歯の接触は続けることで顎や筋肉などに様々なトラブルを引き起こします。これらは意識がある時の癖であるので、「行動変容療法」で治していくことになります。

改善方法

リマインダーを用いましょう。
日頃目につきやすい場所や、携帯のアラームでも構いません。その合図を目にした時、耳にした時に、その瞬間噛んでいるかどうかを確認してください。そして、もしそこで噛んでいるようであれば、意識的に口を開けて歯を離す習慣を持ってください。これらを数週間にかけて継続して行うことで、TCHの習癖の改善に向かっていきます。

歯ぎしりを
放置しておくとどうなりますか?

歯ぎしりと共に、人間の最も硬い組織である歯は削れていきます。その結果、「歯にヒビが入る、歯が欠ける」「歯が凍みる(知覚過敏)」、「虫歯になりやすくなる」と言った症状が起きやすくなります。
自覚症状は少なく、自分で気づくこと自体が少ないですが、そのコントロールは自分でできるものではないため、顎関節症を含め、様々なトラブルを口の中にもたらします。

歯ぎしりが起こる原因は?

「ストレス」、「遺伝」、「薬物の影響」、「生活習慣の乱れ」、「病気の影響」など様々な要因が疑われています。人それぞれ異なります。
しかし、歯並びや噛み合わせの状態で起こることはありません。
ストレスを主に歯ぎしりの原因と言われることが多いですが、決してその割合が多いわけではなく、様々な因子が要因となって起こっていると考えられています。

歯ぎしりをやめる方法は?

行動療法→深い睡眠をしっかりと取ること
・いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療
眠りが浅くなると睡眠の質が低下し、疲労が取れにくくなるため
・禁煙
ニコチンの覚醒作用が深い睡眠を妨げるため
・ストレス改善
ストレスへの意識が眠りを妨げるため
・アルコール
体温や脈拍をあげる交感神経が優位になり、寝付けにくくなるため
・逆流性食道炎
胃液の逆流による胸焼けや不快感による睡眠の妨げになるため

歯ぎしりのチェック方法は?

  • ・起床時の歯の痛みや顎の痛み
  • ・知覚過敏により歯が凍みる
  • ・歯がすり減って短くなり、茶色の組織が見える
  • ・歯にヒビが入る、歯が欠ける
  • ・治療した詰め物が取れる、割れる
  • ・口の中にゴツゴツとした骨の膨らみがある
  • ・顔まわりのエラの筋肉が発達している
  • などが挙げられます。


    歯ぎしり治療について

    歯ぎしりに対して
    どのような治療を行いますか?

    まず行うのはナイトガード(スプリント療法)です。
    しかしこれで歯ぎしりがなくなるわけではありません。あくまで歯ぎしりによる過大な力から歯や顎を守るプロテクターとしての役割を持つものという装置です。

    ナイトガードは
    毎晩装着する必要がありますか?

    基本的には毎晩使用することが必要です。なぜなら歯ぎしりを確実に治す方法は見つかっていないからです。ストレスなど原因となるものがわかっていなければ、ナイトガードの装着は必要になります。
    毎晩つけるのに苦労するようであれば、間隔を開けたり、厚みを薄くしてもらうなどの対処をしてください。

    ナイトガードは
    どのようなものがよいですか?

    ナイトガードには素材の違いから「ソフトタイプ」「ハードタイプ」の2種類があります。
    第一選択は「ハードタイプ」になります。ハードタイプは装着感が強いですが、レジンという材料でできているため修理が行いやすい材料になります。
    一方ソフトタイプは弾力があり、また穴が開いたりした場合に修理が不可能な材料です。ソフトタイプは歯ぎしりから歯を守る作用は持てるものの、ハードタイプと違い、歯ぎしりのレベルが高くなるとも言われています。

    ナイトガードの効果

    ナイトガードで歯ぎしりの抑制効果はありますが、これは時間とともに消失していくと言われています。
    しかし、だからといって装着しない状態では歯を守ることには繋がらないので、装着しておくことがどうしても必要です。
    たまにナイトガードを装着して余計に歯ぎしりが強くなったと話される方もいますが、そのような場合は一時装着しない期間を設け、再度装着することを繰り返します。それでもダメな時はナイトガードを諦めざるを得ません。

    歯ぎしりと歯周病は
    関係がありますか?

    直接的に歯ぎしりから歯周病が起きることはありません。その理由は、歯周病自体は細菌感染によって生じるものだからです。
    しかし、元々歯周病がある方が歯ぎしりによって歯周病が悪化することはあります。
    歯周病によって弱っている歯茎や骨などの組織に、過大な力である歯ぎしりや食いしばりが加わると、その力を支えることができず、かえって悪化してしまうからです。そのため、このような場合は、どちらか一方の治療ではなく、歯周病の治療と歯ぎしりの対応(ナイトガード)を同時に行っていかなくてはなりません。

    子供の歯ぎしりは
    どうしたらよいでしょうか。

    基本的にそのまま放置しておいて問題ありません。
    小学生の頃まではほとんどが乳歯なので、そこで歯が擦り減ったりダメになっても、永久歯に生え変わるため問題ありません。
    もし歯ぎしりが強く、痛みや顎の疲れなどの症状を訴えてくる場合は、大人のようにナイトガードを作ってもらうのも検討してみてください。