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虫歯治療

目次


虫歯とは

虫歯は歯垢(プラーク)の中にある細菌の塊が栄養分である糖を利用して「酸」を発生させて歯を溶かす病気です。
歯の表面はエナメル質という生体で最も硬い組織で覆われています。そのエナメル質を破り、細菌が内部の象牙質に侵入して体の内と外が繋がった状態が虫歯です。

代表的な細菌に「ミュータンス連鎖球菌」が存在します。これは、歯に対して強い付着能を持ち、それ以外の細菌を巻き込むように細菌の塊を増殖していきます。

虫歯の原因

糖分が口の中に取り込まれると、歯は数分後には口の中が酸性条件下に傾き、歯の表面が溶けていきます(脱灰)。歯が溶ける地点pH5.5(臨界pH)以下となるためです。
この状態で歯はエナメル質表面からリンやカルシウムといったミネラルが溶け出しています。

しかし、一定時間をおいて唾液の緩衝作用によりプラークが中性(pH6.8)に戻ると、唾液やプラーク中のリンやカルシウムが過飽和し、溶けたエナメル質が再び結晶化して硬くなり、組織が修復していきます(再石灰化)。このバランスが非常に重要です。

ステファン曲線

下の図を見ていただくと分かるように、食事後の歯の脱灰は急速に進みます。しかし再石灰化には時間がかかってしまいます。
つまり、歯は溶けるのは早いが、元に戻るには時間が非常にかかるというわけです。そのため、飲食をダラダラと長い時間かけて食べたり、間食が多かったりする場合、歯の再石灰化が追いつかず、溶けた状態が長く続くために虫歯のリスクが上がってしまいます。

脱灰・再石灰化のグラフ


虫歯の進行状況と治療法

虫歯の進行具合に応じて、歯科医院ではカルテの記載にC1〜C4といった記号を用います。
おおよそC1〜C2は浅く中等度の虫歯、C3〜C4が中等度から重度の虫歯と捉えて下さい。

C1

特徴
C1
歯の表面に白濁や茶褐色の見た目の変化が出ている状態です。虫歯の範囲はエナメル質に限局的で、痛みなどの症状を感じることがありません。
治療内容 経過観察/フッ素塗布/コンポジットレジン
虫歯の進行を防ぎ、歯の再石灰化を促す処置を優先します。経過観察です。
定期的なメインテナンスで進行具合のチェックをし、細菌のコントロールをします。またフッ素含有の歯磨剤やフッ素の歯面塗布を行い、再石灰化を期待していきます。
あまり白濁が目立つなど色味が気になる時はコンポジットレジンにて修復しますが、歯を削ると元には戻せないので、歯科医師とよくご相談下さい。

C2

特徴
c2
歯の内層である象牙質にまで虫歯が進行した状態です。
見た目に穴が開いていることもあれば、そうでなく進行しているケースもあります。虫歯も急性のものと慢性のものとに分かれ、症状も虫歯が小さくて感じることもいれば、大きくても感じないこともあります。
治療内容 経過観察/フッ素塗布/コンポジットレジン
虫歯の進行を防ぎ、歯の再石灰化を促す処置を優先します。経過観察です。
定期的なメインテナンスで進行具合のチェックをし、細菌のコントロールをします。またフッ素含有の歯磨剤やフッ素の歯面塗布を行い、再石灰化を期待していきます。
あまり白濁が目立つなど色味が気になる時はコンポジットレジンにて修復しますが、歯を削ると元には戻せないので、歯科医師とよくご相談下さい。

※歯の痛みについて
歯の痛みは象牙質と歯髄(神経)に分けられると考えられています。
それは歯の浅い部分と深い部分で支配している神経の分野が異なるためです。
冷たいもので凍みたり、風で痛む場合は一時的な痛みであることが多く、象牙質の痛みと言われます。この場合、痛みが落ち着いていくことが多いです(可逆性歯髄炎)。その際は神経を取るような処置は行いません。
一方、ズキズキと自然と痛みが続き、温かいものでも痛みを感じるような場合は神経による痛みと考えられます。こちらでは痛みが引きにくく、歯髄処置が必要になることがあります(不可逆性歯髄炎)。
治療内容 コンポジットレジン/インレー/クラウン
象牙質まで達した虫歯は歯の内部に細菌が侵入していることから、虫歯の除去が選択されます。前歯ではコンポジットレジン、奥歯ではインレーやクラウンで修復しますが、小さい虫歯はコンポジットレジンでも修復します。

※深い虫歯に対する処置
まず前提として歯髄(神経)を保存することが最優先事項になります。
歯髄は痛みを感じる組織であり、刺激に対するシグナルとなり得ます。外からの刺激に対しても免疫機能が働いたり、刺激を遮断する組織の形成も行います。
また歯根未完成の若い歯であるときなどは、その後の歯の成長にも影響することから、歯髄は極力残すことに努めます。

※歯髄保存を試みる基準

・治療当日には痛みが出ていない場合

・過去に自発痛があるも、軽く一時的である場合

・冷たいものには症状があるが、温かい刺激には反応しない場合

など

C3

特徴
C3
細菌が象牙質を越えて歯髄に大きく侵入している状態です。大きく歯冠が崩壊し、目で見ても穴が広がっているような状態です。
C2の項目にもあるように、不可逆性歯髄炎のように痛みの状況によって根管治療が必要となります。
治療内容 根管治療
根の治療、神経の治療などと言われる根管治療を行います。
詳しい治療内容は“根管治療”の項目でご説明しますが、治療の複雑さから回数や期間がかかる治療です。
根管治療終了後には失われた歯の機能回復に、被せ物を製作します。

C4

特徴
C4
歯が歯根のみになっている状態です。虫歯を放置しすぎたり、根管治療が終えた歯の被せ物が取れた状態のままでいたりする場合、歯茎の上には根っこしか残っていないような状態になります。
治療内容 再根管治療〜矯正・外科/抜歯
根の内部に虫歯が多くあり、虫歯を除去することで歯に穴が開くなど残せないような時は抜歯となります。 しかし、残っている歯の状況がまだ良い場合は、再度根管治療を行なって被せ物を装着するか、必要に応じて部分矯正および外科処置を行います。部分矯正ならびに外科処置は以下の内容になります。

① 矯正的挺出(歯を引っ張り出す)

② 歯冠長延長術(外科的に歯茎の形を整えて歯を露出させる)

等で歯の保存を試みるなどの選択を行うことができる場合があります。
歯を保存するために行う処置についてはこちらをご覧ください。

虫歯治療の選択と治療方法

1.CR(コンポジットレジン)
による治療

虫歯治療にCR(コンポジットレジン)という材料があります。
これは白い樹脂製のプラスチックの材料による治療になります。最近では、審美性や強度に優れたものとして歯科治療に多く使用されてきている材料です。
基本的には前歯の虫歯の治療に適用されますが、虫歯の範囲が小さければ奥歯で使用することもあります。ただしあまりにも歯を大きく修復する場合、奥歯では強度と精度の問題から適応困難となり、詰め物や被せ物で治します。

前歯 奥歯
適応症 歯の大きさ1/2くらいまで 範囲が小さい時のみ
隣の歯と触れ合う部分は強度と精度から避けた方が良い
特徴 即日修復
自然な色に近い仕上がりができる
経年劣化で変色する         
即日修復
自然な色に近い仕上がりができる
経年劣化で変色する
噛む力に負けて割れたり、また削れやすい
費用区分 保険適応
症例によっては保険適応外
(ご相談ください)         
保険適応
症例によっては保険適応外
(ご相談ください)         
前歯
適応症 歯の大きさ1/2くらいまで
特徴 即日修復
自然な色に近い仕上がりができる
経年劣化で変色する         
費用区分 保険適応
症例によっては保険適応外
(ご相談ください)         
奥歯
適応症 範囲が小さい時のみ
隣の歯と触れ合う部分は強度と精度から避けた方が良い
特徴 即日修復
自然な色に近い仕上がりができる
経年劣化で変色する
噛む力に負けて割れたり、また削れやすい
費用区分 保険適応
症例によっては保険適応外
(ご相談ください)         

CR(コンポジットレジン)による
治療の流れ

1

(必要に応じて)麻酔後、虫歯の除去

2

接着剤の塗布

3

コンポジットレジンの充填、形態修正

2.インレー(詰め物)による治療

奥歯の虫歯治療はインレー(詰め物)による治療方法で行います。インレーは主に前から4番目以降の虫歯治療を行う際に行われる治療です。

治療当日は虫歯を削って歯型を採り、それを元に模型製作して作られます。当院で扱っているインレーは以下になります。

※画像クリックでPDFが開きます

※保証に関しては当院規程の定期検診に6ヶ月以内に来院されている方が対象となります。

コンポジットレジンと
インレーの比較について

患者さんの中には奥歯でもコンポジットレジンで治療をしてほしいと言われる方もいます。当院でも虫歯の範囲が小さい場合は奥歯であってもコンポジットレジンを選択することがあります。ただし、虫歯の範囲が大きかったり、噛み合わせが強そうな場合などの状況を鑑みて適応外となることもあります。詳しくは担当医とご相談ください。

 

3.クラウン(被せ物)による治療

虫歯の範囲が大きい場合は前歯でも奥歯でもクラウン(被せ物)による治療方法で行います。治療当日は虫歯を削ってクラウンをかぶせられる形態に整え、歯型を採ります。それを元に模型製作して作られます。当院で扱っているクラウンは以下になります。

奥歯のクラウン

※画像クリックでPDFが開きます

前歯のクラウン

※画像クリックでPDFが開きます

※保証に関しては当院規程の定期検診に6ヶ月以内に来院されている方が対象となります。
※保険の被せ物は、紛失したり再装着できないように割れた時は2年間新製することができません。同じものを改めて製作する時は全額自己負担となります。


虫歯治療後の注意点

虫歯が大なり小なり、神経が残る歯では治療後は痛みが出ることがあります。冷たいものや温かいものが凍みてしまう、噛んだ時に歯が痛いなど、これらの症状は治療後に起きうるものです。虫歯が残っているわけではありませんので、ご理解ください。痛みが強く生じている場合は、必要に応じて神経(歯髄)を除去する治療を行います。遠慮なくご相談ください。

また、虫歯が大きく神経に近い場合、処置後の痛みの有無や強弱を見るために一度間隔を置き、当日に歯型をとらないことがあります。極力神経を残すことが大前提ですので、まずは歯の生活反応を見てから判断をさせていただきます。


虫歯治療の症例

症例1.
CR(コンポジットレジン)

前歯は見た目が重要な部分であるため、自費(保険外)のCRによる治療を行いました。歯の表面のみならず、内部の色も自然な調和になるように何種類かの色を重ねながらCRの層を形成して自然な調和になるように治療しました。

治療前

治療後

主訴 転んで前歯が欠けた
年齢/性別 30代/男性
治療内容 ダイレクトボンディング + 局所麻酔
目的 前歯の審美的および機能的構造の回復
治療期間 1日
費用(税込) ¥33,000
副作用・リスク 治療後の疼痛、麻酔による一時的感覚の喪失

症例2. インレー(詰め物)

ホワイトニングをされている方で、白くなっていった歯で銀歯が目立っていたことからセラミックに変更することを希望されました。銀歯の下には虫歯も出来ており、左下第一大臼歯は虫歯の範囲が大きいことからインレーではなくクラウンを選択しました。治療後には特に痛みがない状態が続いています。

治療前

治療後

主訴 銀歯を白くしたい
年齢/性別 30代/男性
治療内容 セラミックインレー ジルコニアステインクラウン + 局所麻酔
目的 虫歯の除去 銀歯からセラミックへの変更
治療期間 2週間
費用(税込) ¥220,000
(インレー¥55,000×2 + ジルコニアステインクラウン¥110,000)
副作用・リスク 治療後の疼痛、麻酔による一時的感覚の喪失

症例3. インレー(詰め物)

治療前

治療後

※画像をクリックで拡大できます。

主訴 銀歯を一つずつ白くしたい
年齢/性別 50代/男性
治療内容 ハイブリッドセラミックインレー+
ジルコニアクラウン
神経(歯髄)のある歯は局所麻酔を行う
目的 銀歯からセラミックへの変更、虫歯があれば同時に除去も行う
治療期間 6ヶ月
1歯ずつ患者様のご希望に合わせて行った
費用(税込) ¥462,000
(インレー¥33,000×8+ジルコニアクラウン¥66,000×2)
副作用・リスク 治療後の疼痛、麻酔による一時的感覚の喪失

症例4. クラウン(被せ物)

約10年以上前に装着したという保険の差し歯が欠けたということで来院されました。保険の差し歯には金属の裏打ちにプラスチックを貼り付けていることから、このようにプラスチック面が欠けることがあります。これを機に最初に目に入る前歯はキレイにしたいというご希望からオールセラミッククラウンにて修復することを選択しました。上顎左側中切歯の被せ物も境目が黒く目立っていたので、2本まとめて治しました。神経が除去されていた歯で麻酔は行っていません。

治療前

治療後

主訴 前歯の差し歯が欠けた
年齢/性別 20代/女性
治療内容 オールセラミッククラウン
目的 破折した差し歯からオールセラミッククラウンへの変更
治療期間 2週間
費用(税込) ¥220,000
(オールセラミッククラウン ¥110,000×2)
副作用・リスク 治療期間中の仮歯の脱離

症例5. クラウン(被せ物)

治療前

治療中

治療後

主訴 前歯の被せ物をきれいにしたい
年齢/性別 20代/女性
治療内容 オールセラミッククラウン
目的 ホワイトニングを行いたい。それに合わせて前歯の被せ物もきれいに作りたい
治療期間 1ヶ月
被せ物を外して仮歯期間にホワイトニングを繰り返しました
費用(税込) ¥220,000
(オールセラミッククラウン¥110,000×2)
副作用・リスク 治療期間中の仮歯の脱離
セラミックの破折

酸蝕症について

歯の表面が細菌とは無関係に、化学的にかつ飲食物や胃酸などによりもろくなっている状態を酸蝕症といいます。傷がつきやすい状態になっており、知覚過敏症が生じやすくなります。炭酸飲料など酸性の飲食物を口に含むことが多いと、歯の表面が溶け出してしまいます。歯茎が下がっている人は更に歯が溶けやすい状態になっていることもあり、知覚過敏の症状が生じやすくなります。

歯の先端が溶けて内面が見えている状況です。内面には虫歯も出来ています。

酸蝕症の予防方法

  • 酸性の飲食物の摂取を少なくする
  • 酸性の飲食物を食べた後はチーズを食べて口の中を中和させる
  • 唾液の分泌を促すようにマッサージやガムなどを噛む
  • 酸性の飲食物の摂取後すぐに歯を磨かない
  • 歯ブラシをやわらかいタイプにする
  • フッ素含有量が多く、低研磨剤の歯磨き粉を使用する

酸蝕症について


知覚過敏について

知覚過敏とは?

エナメル質内面にある象牙質表面には象牙細管という細い管が無数に存在しています。酸蝕や歯の摩耗、咬耗、歯根面の露出などによりその象牙細管が露出している状態だと、歯がしみる症状が起きやすくなります。これは虫歯の治療で歯を削った後や歯石を除去した後など、歯の治療をした際にも起こりうるものになります。またホワイトニングによる歯の漂白でも生じることがあります。

点線は本来の歯茎の高さを示す。下がることにより知覚過敏や虫歯が起きやすくなります。

知覚過敏の予防方法

  • 知覚過敏抑制剤のコーティング材を塗布し、象牙細管の封鎖を図る
  • 象牙質を材料で覆ってしまう
  • 知覚過敏抑制剤配合の歯磨き粉を使用して感覚を鈍らせる

知覚過敏について


シーラントについて

シーラントとは、虫歯になりやすい乳歯や生え変わって間もない永久歯の奥歯の溝をプラスチックのシールで塞ぐことで、虫歯菌が溝に入り込まないよう事前に虫歯を予防する方法です。

虫歯対策にシーラント

奥歯の溝は深さも人によって様々ですが、噛む面の溝は汚れが詰まりやすく虫歯になりやすい好発部分です。また生えたての歯はまだ組織的にも未熟で柔らかく、虫歯菌の侵入を容易に受けてしまいます。

学校検診では虫歯になりやすい歯や虫歯、もしくは歯茎の状態や顎の発育状態などを教えてくれると思いますが、具体的な処置まで行われることはありません。6歳臼歯と言われる奥歯に、一番目に生えてくる大人の歯が出てきたら歯医者さんに検診に行かれると良いでしょう。

知覚過敏について

虫歯予防に非常に有効な方法

シーラントは奥歯の溝に対する虫歯予防に非常に有効な方法になります。しかし歯が生え揃い、年月によってに噛み合わせが変化してくると剥がれてくることもあります。また、シーラントをしたから虫歯にならないというわけではなく、歯はそれ以外にも歯と歯の間や歯と歯茎の境目には汚れが残りやすく、虫歯になりやすい部位があります。そのため毎日丁寧にブラッシングを行い、シーラントで覆われていない部分が虫歯にならないように注意することが必要です。大人の方でも虫歯予防が遅くなることはありませんので、今後の虫歯対策に歯医者さんに相談してみるといいでしょう。定期的にシーラントが剥がれていないか、お口の中や食生活に問題は無いかなどのチェックを歯科医院で受け続けることも大切になります。

シーラントの治療方法の流れ

1


まずは歯の溝に溜まっている汚れや磨き残しをブラッシングの機械を用いてきれいに落とします。

2


エッチング(酸)処理をしてシーラント材が歯にくっつきやすい状態にします。

3

シーラントを填入し、溝を覆うように広げます。この時、噛み合わせが高くならないよう、薄く溝の部分だけを埋めるのようにしています。

4


光を当てシーラントを固めます。


医療費控除について

医療費控除とは、1年間に支払った医療費の総額が一定金額(10万円)を超える場合、その翌年の確定申告で医療費控除を申告すれば、いくらか税金の還付を受けられる制度です。

これから受ける治療が、医療費控除の対象なのかどうか気になる方は、スタッフにご相談ください。

医療費控除について